先日はインプラント治療のメリットについて書きましたが、もちろんデメリットも存在します。また、すべての人に適応できるわけではありません。
1. 出血等を伴う外科処置である。
インプラント治療は、顎骨にフィクスチャーと呼ばれるチタン製のネジを直接埋め込みます。痛みの程度は抜歯程度です。手術中、血管や神経を傷つけた場合、術後の後遺症が残る可能性もあります。
2. 治療期間が長い。
インプラントの進化・改良により、以前に比べ大幅に治療期間は短縮されました。それでも短くても1か月半、大きな骨移植を伴う場合など、長ければ約1年の治療期間が必要になります。
3. 天然歯と全く同じではない。
インプラントは今までの入れ歯と比べ機能回復に優れ、違和感も格段に少ないとされていますが、歯根膜とよばれる感覚器官がインプラントにはありませんので、残念ながらもともとのご自身の歯と全く同じではありません。また、発音、審美的回復も限界はあります。
4. 歯科医師による技術差
歯科医師による治療計画、手術の技術などに差が出やすい治療法だと思います。
5. メインテナンスが必要である。
詳しくは『みんなが聞きたかった歯の疑問に名歯科医が答えます!』(ギャップジャパン)に寄稿していますが、インプラントを長持ちさせるため、歯科医院及びご自身でのメインテナンス・定期検診が必要となります。
6. 健康保険外の自費診療ですので、治療費がかかります。
当院では、インプラント1本埋入するにあたり約27万円。総額で1本40万円~50万円となっています。費用の差は上部構造、被せものの種類によるものです。
どんな治療法にもメリットとデメリットが存在します。主治医と相談の上、ご自身にあった治療を選択されることをお勧めします。
恵比寿 歯医者|デンタルクリニック恵比寿
日付: 2013年3月13日 カテゴリ:インプラント, お知らせ, 審美, 歯医者の話