先日、埼玉医科大学で行われた講習会にいってきました。
この講習会は『歯科治療に必須の全身リスク診断と対応』(医歯薬出版)という本の出版を記念して行われたものです。
http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=443780
執筆者の一人、佐藤先生と。(大学の同級生です。)
日本は超高齢社会に突入し、今後、基礎疾患がある患者さんの歯科診療をする機会は増える一方でしょう。よって、診療時には患者さんの安全を守るため、全身疾患の知識がより一層必要となってきます。全身疾患と歯科診療について、よくまとめられており、診療時のリスク管理に役立つと思います。
また、全身に影響を与える歯科疾患も多いのです。
代表的なのは歯周病です。
日本の成人の半数以上が罹患しているとされている歯周病。生活習慣病の一つとされ、注目が集まりつつあります。
一方で、歯周病の発症の機序の解明や画期的な予防法や治療法がなく、まだまだ研究が望まれる分野でもあります。
歯周病と全身疾患(糖尿病や循環器疾患など)の科学的根拠に基づいた関連性が明らかになると、医療者だけでなく国民の関心もより歯周病に向くのかもしれません。