親知らずは抜いた方が良いのか?
これも患者さんから多い質問の一つです。
ケースバイケースですが、疼きが続いたり、親知らずの周りが炎症を起こしてしまったりした場合は、やはり抜いた方が良いでしょう。
今回ご紹介するのは、左下の斜めに生えている親知らずの抜歯の症例です。
少し前から疼いていたそうなのですが、お仕事が忙しくなったら急に強く痛み出してしまったそうです。
初診でいらした時はお薬をお出しして一旦症状の緩解を待ち、翌週抜歯となりました。
今回は、実際に取りかかってから約10分で抜歯が終わりました。
歯肉は切開しましたが、骨を削ることもなく、歯の部分を少し削り、テコの原理で歯の根までスッと出てきました。最小限の時間と侵襲で抜歯を行うことが出来ました。
この症例は親知らずと下顎管(下顎にある、神経や血管が入っている管:上の写真の赤線)に近かったのですが、術後の麻痺も無く、痛みも当日の夜就寝前に痛み止めを飲む程度で、比較的少なかったです。そのかわりか、患者さん曰くかなり腫れたそうです。一週間後の抜糸の時には腫れは既にひいていました。
抜歯後のレントゲン写真
親知らずの難しい抜歯の場合は時間がもう少しかかる場合も少なくありません。
今回の症例の患者さんはデンタルクリニック恵比寿の設計担当の方でした。きっと彼の日頃行いが良いので、難しい抜歯も短時間で終わったのかもしれません。(笑)
O様、今後ともよろしくお願い致します。